圧倒的な声援にミキティスマイルがこぼれた。「緊張したけど楽しく滑れた」。得点差0・72。今季自己最高となる60・52で手堅い2位発進だった。最初の3-3回転ジャンプを、演技直前の6分間練習後に3-2回転に変更。硬さを見たモロゾフコーチの判断だった。片足を腰より高く上げて滑るスパイラルシークエンスでバランスを崩したものの、ほかに大きなミスはなし。優勝した3月の世界選手権と同じ2番手から首位をうかがうことになった。
世界女王になったことで“燃え尽き症候群”に陥った。「ベストを尽くせたことはうれしかったけど、それ以上の結果に驚いて“やり遂げた”という気持ちになった」。私生活の悩みも加わり、スケートへの情熱が冷めかけた。それを共に練習する高橋やモロゾフコーチらのサポートで克服。「今は練習はハードだけど楽しんでやってる」と言えるまでになった。
今大会で2位以内なら、6選手が出場できるGPファイナル進出が確定する。場所は15位と惨敗した昨年2月の五輪の地・トリノ。リベンジのためにもフリーでベストを尽くす。「楽しく、練習通りにリラックスして滑りたい」。去年とはすべてが違う安藤に怖いものはない。
[デイリースポーツ]
[ スポーツナビ 2007年12月1日 12:25 ]

